NHK受信料に関する意識調査レポート

2025年11月実施 | 回答者数: 1000名

エグゼクティブサマリー

調査結果の全体像

今回の調査から浮かび上がった最も重要なインサイトは、NHK受信料に対する評価が「消極的納得層」によって形成されているという点です。

スコアの集中

平均スコアが7.1点、特に87%もの回答者が「7点」に集中している事実は、多くの人が「強く不満ではないが、心から満足もしていない」という絶妙なバランスの上に立っていることを示唆しています。

共通する2つの心理

全ての世代・属性のコメントを分析すると、「経済的な負担感」「公共性の理解」という2つの心理が常にせめぎ合っている構造が見て取れます。

この「消極的納得」を「積極的納得」へと転換させることが、NHKが目指すべきゴールとなります。

調査概要

価格評価スコアについて
本調査では、NHK受信料の価格に対する評価を1〜10のスコアで回答いただきました。
スコア 1-4
安いと感じている(1が最も安い)
スコア 5
適正価格と感じている
スコア 6-10
高いと感じている(10が最も高い)

主要な発見

平均スコア
7.06
高い
中央値
7

最も多い評価

スコア範囲
6 - 8

標準偏差: 0.36

最多回答
7

870人が選択

スコア分布

価格評価スコアの分布
87%の回答者がスコア7を選択し、「やや高い」と感じていることが分かります。

セグメント別分析

年齢層別の平均スコア
年齢が高いほど、受信料を「高い」と感じる傾向が見られます。
性別による違い
女性
7.05
500人
男性
7.07
499人
年齢層別回答数
20代以下183人
30代185人
40代192人
50代159人
60代122人
70代以上158人

コミュニケーション戦略の提言

基本戦略:全セグメント共通
受信料を「義務感の徴収」から「社会インフラへの投資」へ

命を守る価値

災害時に最も信頼できる情報インフラとしての役割

社会を豊かにする価値

営利目的では作れない、質の高い教養・文化・教育コンテンツの提供

地域を繋ぐ価値

地域社会の課題解決や文化継承に貢献する情報発信

若者層向け戦略
「スマホ時代の、月々のお守り。」

具体的施策:

  • デジタル防災コンテンツの強化・訴求
  • 「#NHKあってよかった」キャンペーン
  • ネットコンテンツとの連携
中年層向け戦略
「その受信料は、日本の知性への投資です。」

具体的施策:

  • 「制作の裏側」コンテンツ
  • ビジネスパーソン向けタイアップ
  • 次世代への貢献をアピール
高齢者層向け戦略
「あなたの毎日に、ずっと安心を。」

具体的施策:

  • 「受信料で支える、わたしたちの地域」レポート
  • 使途の「見える化」
  • 高齢者に寄り添う姿勢のアピール

回答者の声(Phase1抜粋)

スコア 7
22歳女性

短大卒で中小企業事務、年収もそれほど高くないので、毎月かかるNHK受信料は正直少し負担に感じます。サービス内容を考えると、もう少し安ければ納得できるのですが。,20代以下

スコア 7
45歳男性

45歳、会社員(営業管理職)、年収800-1000万円というプロフィールから、NHK受信料はやや負担に感じていると考えられます。しかし、一定の公共放送としての役割や、多様な番組を提供していることへの理解もあり、極端に高いとは感じていないというバランスから、7というスコアになりました。,40代

スコア 7
78歳男性

年金暮らしで色々節約してるから、NHK受信料はちょっと負担に感じるんだよね。でも、ニュースとか見たい番組もあるし、完全に払いたくないわけでもないんだ。ちょうどいいくらいでもいいんだけど、もう少し安ければ嬉しいかな。,70代以上

スコア 7
32歳女性

看護師として毎日忙しく働いていて、テレビを見る時間も限られているのに、毎月払うのは少し負担に感じます。それでも、公共放送としての役割を考えると、完全に無料というのも難しいのかな、とも思います。,30代

スコア 7
55歳男性

テレビをほとんど見ないのに、毎月結構な金額を払うのは少し高いと感じます。でも、NHKでしか見られない番組もあるので、全く払わないのも難しいかな、というのが正直なところです。,50代

スコア 7
63歳女性

北海道でパートで働いていて、年収も多くないので、毎月NHK受信料を払うのは正直なところ負担に感じます。テレビは見るけれど、もっと安ければありがたいのにと思います。,60代

スコア 7
26歳男性

"月々2,000円弱は、ITエンジニアの収入からすると決して安くはないと感じます。受信料だけで生活が圧迫されるほどではないものの、他に娯楽費や貯蓄に回したいお金もあるため、少し負担に感じます。",20代以下

スコア 7
42歳女性

収入がそれほど多くないので、毎月となると負担に感じます。サービス内容や地域による差がない点も、少し高いかなと感じる要因です。,40代

スコア 7
85歳女性

年金暮らしで毎月となると、やっぱり少し負担に感じるわね。でも、テレビでニュースとか見られるのはありがたいから、完全に高いとも言えないのよ。,70代以上

スコア 7
36歳男性

年収と照らし合わせると、毎月の負担は決して小さくないと感じます。特に、あまりNHKを視聴しない場合、この金額はやや高いと感じてしまいます。,30代

結論

今回の調査は、多くの人々がNHK受信料に対して「支払う価値はあるかもしれないが、その価値が十分に伝わっていない」と感じている現状を浮き彫りにしました。

料金制度の議論と並行して、支払った受信料が「誰のために、どのように役立っているのか」を、ターゲットの心に響く言葉と方法で伝え続ける地道なコミュニケーションこそが、「消極的納得」を「積極的納得」へと転換させる唯一の道であると結論付けます。